MTBとクロスバイクはどこが違うのか(ジオメトリ編)
自転車に乗りたいですね。夏の厳しい暑さも過ぎ去り、秋になりました。過ごしやすい日が続いています。こんな日はひきこもりに限ります。
最初の「自転車に乗りたい」はなんだったの?と気になった人も多いでしょう。実は、僕みたいなサイクリングをあまりしない自転車好きも世の中にはいるのです。
さて、サイクリングについては経験も少なく最近行ってないので記事にすることはできません。最後に遠出したのは半年も前のことです。
ということで、MTBについて紹介したいと思います。
MTB
MTBとロードバイクの良いとこ取りがクロスバイク、と一般的に言われていますね。しかしながら、自転車店のメインコーナーに鎮座するのはロードバイクおよびクロスバイクです。
そんな普段知る機会が限られているMTBについて今回紹介していきます。まず、ジオメトリ(寸法)に違いがあります。ここでの表現は"クロスバイクと比較して"です。
- 短めのシートチューブ (390~420mm)
- 短めのヘッドチューブ (95~115mm)
- 浅めのBBハイト (450~500mm)
- 寝ているヘッドアングル (67~69.5°)
- 寝気味のシートアングル (71~73.5°)
- 長めのチェーンステイ (425~440mm)
括弧書きはジャイアントの普及価格帯MTBを参考にしたデータです。
大袈裟に表現するとこんなフレームになるはずです。
浅BBハイト
浅めのBBハイトは地面との距離を稼げます。MTBは悪路を走行することを想定されています。なので車体と地面の間はなるべく広く空けておいたほうが良い、らしいです。特に、GT AGGRESSORシリーズは31.2mmとかなり浅めのBBハイトになっています。各社考え方に違いがあるようです。
また、浅めのBBハイトは重心が高めに来るので車体をコントロールしやすくなります。車体(10kg)<人間(60kg)、身体は車体の6倍以上重たいことを常に忘れてはいけません。
ちなみに、深めのBBハイト(60mm~)は重心が低めに来るため走行が安定すると言われています。一長一短です。
寝ヘッドアングル
寝ているヘッドアングルは、直進安定性に影響します。ヘッドアングルが小さいほど、トレイル値が高くなるからです。理論上は、ヘッドアングルを寝かせて、オフセットされていないフォークを使うと直進安定性が上がるという事です。
寝気味シートアングル
一般的に、シートアングルが立っている自転車を短距離向け、寝ている自転車は長距離向けと言われています。
シートアングルを寝かせると、使う筋肉が分散されてパワーが長時間継続して出せるという意見があります。反面トルクが必要な場面では弱いそうです。
長めチェーンステイ
アップライトに乗るMTBでは、重心が後ろに来るためチェーンステイが長めの方が良いそうです。また、チェーンステイが長いことでホイールベースが長くなって高い直進安定性が得られます。
トラックバイクにおいては、加速性能が良くなるためチェーンステイは短いほうが好まれる傾向にあります。しかし、チェーンステイは短ければ短いほど良いわけではないようです。
ESCAPE R3さん
CONTEND1と比べてみたら前三角までは同じのようです。とはいえ、フォークのオフセット具合、チェーンステイが15mm長い、ホイールベースが25mm長いので同じようなフレームとは言い難いですね。
私はMTBを所有していないため、MTBへの期待が深まるばかりです。
まとめ
比較してみると、MTBはクロスバイクとは全く別の乗り物のようです。その角度、長さは技術と頭脳の結集です。この記事を読んでから、あなたは「ロードバイク×MTB→クロスバイク」という考えに疑問が生じるはずです。
【参考】
http://yuyujiten.blog.fc2.com/blog-entry-89.html
https://www.giant.co.jp/giant19/bike_series_list.php?c_code=CA03
https://www.cyclorider.com/archives/10171
https://www.cyclorider.com/archives/9380
https://www.cycle-eirin.com/blog/store/marutamachi/45965.html
https://b4c.jp/first-crossbike-favorite
https://www.riteway-jp.com/bicycle/gt/bikes/aggressor_expert_7081/